ハイドロキノンとトレチノイン治療をやってみたいけれど、白斑ができてしまうかもという心配があってためらってしまうこともあるかと思います。
ハイドロキノンの白斑リスクと、もしなってしまったときはどうなるのか、白斑被害があったカネボウの顛末について徹底解説いたします。
もくじ
ハイドロキノンは白斑になる??
そもそも白斑ってなんだろう?
白斑とは、皮膚の一部の色素がぬけて白くなってしまうことです。見た目は、日焼けの後の皮がはがれたような見た目になります。
顔だけでなく全身にできる可能性があります。
先天性のもの、後天性のものがあり、そのなかでも多いのが「尋常性白斑」というものです。
白斑は100人に1人が患っているといわれているとても発症率の高い疾患です。
化粧品を使ったからというわけでなく、発症する病気になります。
白斑はメラノサイトが何らかの原因で減少消失することで起こります。
出典 http://www.machino-hifuka.com/exam/%E7%99%BD%E6%96%91/
白斑になる原因はなんだろう??
- 先天性のもの。白斑の20~30パーセントは遺伝します。
- ストレスによってメラノサイトの神経を刺激、メラニンを作れなくなる。
- 加齢によるもの
- 癜風菌(でんぷうきん)による感染、梅毒によるもの
- 薬剤によるもの
などが原因となります。しかし詳しいメカニズムはまだ解明されてないようです。
ではハイドロキノンは白斑になるのでしょうか??
上記の原因でいえば、ハイドロキノンは薬剤によるものに分類されます。
しかし、ここ10年ほどで、5%以下のハイドロキノンによる白斑被害というものはないです。
ですのであまり心配することはないのです。
ですが、刺激の強い成分ではありますのできちんと使用方法を守って使いましょう。
具体的には
- 日焼け止めの徹底
- 5%以上は使わない(それ以上の濃度は医師の指導の下使う)
- 長期間使わない。3か月使用したら1か月休止
- 古くなったものは使わない
- 肌に合わなかったら使用を中止
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白斑は治るの??白斑の治療法方法
ハイドロキノンでは白斑にはほぼならないようですが、治療方法や、治るのかが気になります。
結論からいうと、白斑の80%は治っています。
治療方法は
外用薬、内服薬
ステロイドや、活性型ビタミンDなどの塗り薬を使う。
ビタミンC、トラネキサム酸、抗アレルギー薬の服用
光療法
特殊な光を当ててメラノサイトを活性化する
グラフト療法
白斑の幹部に小さな穴をあけ、頭皮からとった正常皮膚の細胞を埋め込む方法。
このような治療方法があり、大半の方が治っていくようです。
どうしても治らない場合は、周りの皮膚も白くしてしまう治療法をとる場合もあります。
カネボウショックの真実
カネボウショックがあった時は私はまだ現役美容部員で、お隣のカウンターだったりもするので、その影響を間近にみていました。
美容部員さんは本当に気の毒でした。
ですが、カネボウのお客様が流れてきたおかげで、売上はぐんぐん上がり不謹慎ですが嬉しかった。笑。
余談でした。
カネボウ化粧品に配合されていたのはロドデノール
カネボウで使われていた物質は、ロドデノールというものです。ハイドロキノンとロドデノールは構造式がとてもよく似ています。
ですので、似たような物質であるととらえられがちです。
ですが、肌への作用は全く異なっていて全然違う物質なのです。
症状がでたのはライン使いしていたり、沢山量を使っていた人が多かったようです。
〇ロドデノールは20年前に白斑被害をもたらした「ラズベリーケトン」という物質の還元体になります。ロドデノールが酸化するとラズベリーケトンになってしまうので、肌につけて酸化してしまい、ラズベリーケトンとなり、白斑になってしまった。
〇ブランシールなどのライン使いでたくさんのロドデノールを使うことで皮膚中に蓄積し、白斑になってしまった。
ロドデノールはハイドロキノンのように、配合量を規制されたりしていなかったので、大量につけてしまうことがあったのですね。
今は回収され、被害者の方への賠償もすすんでいるようです。下記のモノベンゾンと違い治療で100%元に戻るそうです。
白斑になるのは、モノベンゾン
モノベンゾンをご存知でしょうか。こちらもハイドロキノンと似たようなものの位置づけにされている物質ですが、かなり違います。
モノベンゾンはメラニン色素を壊してしまい、意図的に白斑をつくるのにつかわれています。
不可逆性といって、白くなった肌は元にはもどりません。戻すには、上記の白斑治療をする必要があります。
マイケルジャクソンがいつのまにか白人になってしまった。時に使われた薬です。
とても刺激が強く、赤味やかゆみも伴います。塗るとまだらに色素が抜けていき、根気強く使っていくと真っ白な肌になるそうです。
とにかく劇薬!!私は怖くて手が出ませんが、果敢にチャレンジしている方もいらっしゃいます。
オオサカ堂で販売されていて、レビューもたくさんあり、かなーーーり興味をそそられます。でも怖い。
乳首や陰部など、あまり見えないところなんかに使っている方もいらっしゃいます。
まとめ
ハイドロキノン5%以下でここ10年白斑になった人はいない。
あまり恐れず使えます。ただ使用方法は守って使いましょう。
私が使っているのは、ハイドロキノンはユークロマプラス(Eukroma-Plus)とトレチノインは私はエーレットジェル(AretGel)0.05%をメイン使用です。とにかく安いです!!